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人質の立場から書かれた本と、ゲリラの立場から書かれた本を続けて読んだ。
日本大使公邸襲撃事件―占拠126日と最後の41秒間日本大使公邸襲撃事件―占拠126日と最後の41秒間
著者:ルイス・ジャンピエトリ
販売元:イースト・プレス
発売日:2009-02-07
おすすめ度:5.0
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日本大使公邸襲撃事件の著者は、当時、大使公邸で人質になったペルー人。退役海軍提督だった。対テロ戦の特殊部隊を指揮したこともある猛者が人質になっていた。現在はペルーの副大統領になっている、ルイス・ジャンピエトリ氏が著者であり主人公である。かなりのタフガイである。
当時の公邸内のゲリラと人質の様子、心理状態などが詳細に描かれている。特に、脱出計画が進行中だった話など、興味深い。公邸内のペルー人の人質(軍や警察の高官も多かった)と外部の軍・警察部隊との連絡が取れていたことで、人質救出が成功したということがよく分かる。

ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記 (アスキー新書 71)ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記 (アスキー新書 71)
著者:常岡 浩介
販売元:アスキー・メディアワークス
発売日:2008-07-10
おすすめ度:4.5
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こちらはチェチェンゲリラの従軍記である。チェチェンゲリラの内側から、作戦の様子やメンバーとの交流をしたジャーナリストの物語である。当時の取材相手のゲリラ兵士たちの多くがこの世を去っているという話も、壮絶である。また著者自身の経験談も交えて、ロシアの情報戦争の裏側も描かれている。

下記の本と併せて読むと、理解が深まると思う。

チェチェン やめられない戦争チェチェン やめられない戦争
著者:アンナ・ポリトコフスカヤ
販売元:NHK出版
発売日:2004-08-25
おすすめ度:4.5
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プーチニズム 報道されないロシアの現実プーチニズム 報道されないロシアの現実
著者:アンナ・ポリトコフスカヤ
販売元:NHK出版
発売日:2005-06-25
おすすめ度:5.0
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ロシア闇の戦争―プーチンと秘密警察の恐るべきテロ工作を暴くロシア闇の戦争―プーチンと秘密警察の恐るべきテロ工作を暴く
著者:アレクサンドル・リトヴィネンコ
販売元:光文社
発売日:2007-06
おすすめ度:5.0
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